
こんにちは。
日系航空会社と外資系航空会社で客室乗務員をしておりました、ハム子と申します。
今日はCA専門用語であるLAV案内(ラバ案内)の意味と使い方について解説していきます。

今回のCA専門用語の意味は全く想像がつかないです。
よく使う用語なのでしょうか?

はい。
この専門用語はCA間ではかなり使います。
私の場合は1回のフライトで5回くらいはこの用語を口にしていました。
LAV案内(ラバ案内)の意味とは?

ではLAV案内(ラバ案内)の意味について解説していきます。

”LAV(ラバ)”とは何でしょうか?
何かの単語の略ですか?

そうです。
LAV(ラバ)とは” Lavatory(ラバトリー)”という単語の略です。
こちらの単語の主な意味は以下の通りです。
Lavatoryの主な意味
- 便所、トイレ

Lavatoryとは”トイレ”という意味なのですね!
ということはLAV案内とは”トイレ案内”という意味ですか?

その通りです!
LAV案内=Lavatory案内=”トイレ案内”
LAV案内(ラバ案内)を使うシーンとは?

では次にLAV案内(ラバ案内)を使うシーンについて学びましょう。

はい!
機内で聞いたことのない用語ですが、どういったシーンで使うのですか?

こちらの用語はお客様に対して使うわけではなく、CA間のコミュニケーションで使います。
ですのでお客様がこちらの用語をお聞きになることはないのですが、内容としては以下の通りです。
揺れの状況などによっては離陸後と着陸前のシートベルト着用のサインが長時間点灯していることがある
↓
シートベルト着用のサインが点灯している間はお手洗いに行けない
↓
シートベルト着用のサインが長時間点灯することが予想される場合は、お子様などのお手洗いが我慢できない方やお身体が不自由な方に事前にその旨をご案内し、前もってお手洗いに行っていただくことをお勧めする
↓
これを”LAV案内(ラバ案内)”という

上記の内容が”LAV案内(ラバ案内)”です。

なるほど!
確かに事前にお手洗いに行けない時間が長くなることがわかっていれば、「今のうちに行っておこう!」となりますもんね。
親切なご案内ですね。

そうですね。
シートベルト着用のサインが点灯している間は絶対に席を立つことができないので、安全のためにもLAV案内は大切なご案内となります。
LAV案内とはシートベルト着用のサインが長時間点灯することが予想される場合に、お子様などのお手洗いが我慢できない方やお身体が不自由な方に事前にその旨をご案内し、前もってお手洗いに行っていただくことをお勧めするご案内のこと。
LAV案内(ラバ案内)を実際に機内で使ってみよう!

それではLAV案内(ラバ案内)を実際に機内で使っているシーンを見てみましょう!
LAV案内(ラバ案内)を使った機内でのシーン
♪キャプテンからCAに着陸に関しての情報がくる♪

アライバルインフォメーション(着陸に関しての情報)です。
降下開始は今から20分後。
降下中は大きく揺れるので降下開始とともにシートベルト着用のサインを点灯させ、着陸まで点灯させたままの予定です。
羽田空港着陸予定時刻は17時30分。
天気は晴れ、気温は25度です。

FWD了解しました。

(別のCA)
AFT了解しました。
〜CA間のコミュニケーション〜

加藤さん、降下開始から着陸までベルトサインが点灯するようなので、お客様にLAV案内お願いします。

佐藤さん、かしこまりました。
〜Cabin(客室)にて〜

お客様、お寛ぎのところ恐れ入ります。
この飛行機ですが、まもなく降下を開始いたします。
降下中は揺れることが予想されますので、お手洗いに行かれる際は今のうちにお願いいたします。
一番近いお手洗いは前方左手にございます。
お手伝いが必要であればいつでもお申し付けください。

わかりました。ありがとう。
今のうちに行っておくわ。

というような流れです。
このようにキャプテンからの情報を聞いて、シートベルト着用のサインが長時間点灯することが予想される場合はCA間でコミュニケーションを取ってお客様にLAV案内をします。
また、最寄りのお手洗いの場所もお伝えするとより親切です。
キャプテンからの情報を聞いて、シートベルト着用のサインが長時間点灯することが予想される場合はCA間でコミュニケーションを取ってお客様にLAV案内をする。
また、最寄りのお手洗いの場所もお伝えするとより親切。
まとめ

今日は、LAV案内(ラバ案内)の意味と使い方について学びました。
いかがでしたか?

LAV案内はお客様にとって大事なご案内なんだなと思いました。

そうですね。
LAV案内をすることで、お手洗いに行っていただくことをお勧めすると同時に”シートベルト着用のサインが点灯している間は席を立ってはいけない”ということもお伝えできるので、保安の面でも効果があります。
また、お子様やお身体が不自由な方へは個別にLAV案内をすることが多いですが、機内アナウンスでも同様の内容を入れるのでお客様全員にお知らせすることができます。

そして最後に、CAになるには高い教養も必要となります。
高い教養を身につけるためには、色々な方の考えを知ることや幅広い分野の本を読むことが大切です。
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