
こんにちは。
日系航空会社と外資系航空会社で客室乗務員をしておりました、ハム子と申します。
今日はCA専門用語であるSecurity Check(セキュリティーチェック)の意味と使い方について解説していきます。

Security Checkは飛行機に乗る前に空港で行うものですよね?

確かにそれもSecurity Checkですが、機内でCAが行うSecurity Checkもあるので、今日はそちらについて解説していきます。
Security Check(セキュリティーチェック)の意味とは?

ではSecurity Check(セキュリティーチェック)の意味について解説していきます。

はい!

空港内でSecurity Checkを受けたことがあるとのことなので、意味はご存知だと思いますが、念の為確認していきましょう。
今回の用語に合う意味は赤文字で示していきます。
Securityの主な意味
- 安全、無事、安心
- 防護、警備、機密保護
- 担保、保証人
- 有価証券
Checkの主な意味
- 検査、点検
- 手荷物預かり所
- 小切手
- 伝票、勘定書

Security Checkは”安全検査”という意味ですね?

その通りです!
Security Check=安全検査
Security Check(セキュリティーチェック)とは何か?

では次にSecurity Check(セキュリティーチェック)とは何かを学びましょう。

空港内で行っているSecurity Checkは手荷物や身につけているものをチェックしていますよね?

そうですね。
ですが、機内で行うSecurity Checkは機内に不審物がないか隅々までチェックをします。

隅々までとは、お手洗いなどもチェックするのですか?

もちろんです。
Cabinだけでなく、お手洗いやGalleyも全てチェックします。
万が一、機内に不審物を載せたまま出発してしまうと大変なことになってしまうので、訓練中から特に厳しく見られます。
Security Checkとは機内に不審物がないか隅々までチェックすること。
Security Check(セキュリティーチェック)を行うタイミングとは?

では次にSecurity Check(セキュリティーチェック)を行うタイミングについて学びましょう。

機内でSecurity Checkをしているところは見たことがないので、お客様が搭乗する前に行っているのでしょうか?

その通りです。
Boarding※前で、且つ機内には乗員しかいなくなったタイミングでSecurity Checkを行います。
(※Boardingの意味については【CA専門用語】Boarding(BDG)の意味と使い方をご覧ください。)

乗員しかいなくなったタイミングとは、乗員以外に機内に誰かが入ることがあるのですか?

いい質問ですね。
お客様が降機された後、地上係員の方、整備さん、清掃スタッフさん等が機内に入ることがあります。
そういった方々が機内からいなくなって、乗員(CAとパイロット)しかいなくなったタイミングでSecurity Checkを行います。

なるほど。
乗務する人以外がいる状態でSecurity Checkをしてはいけないのですね。
Security CheckはBoarding前で、且つ機内には乗員(CAとパイロット)しかいなくなったタイミングで行う。
Security Check(セキュリティーチェック)を実際に機内で使ってみよう!

それではSecurity Check(セキュリティーチェック)を実際に機内で使っているシーンを見てみましょう!
Security Check(セキュリティーチェック)を使った機内でのシーン
〜目的地に到着し、お客様が全員降機された〜
地上係員の方とのやり取り

お疲れさまです。
お客様全員降機OKです。
引き継ぎは無しです。

お疲れさまです。
了解です。
次便のBoarding Timeは8時35分でお願いします。

了解です。
CA間のやり取り

お疲れさまです。
次便のBoarding Timeは8時35分です。
整備さんが降機されたら、Security Checkを始めてください。

了解しました。
〜Security Check終了〜

AFT※、Security Check完了しました。
(※AFTの意味については【CA専門用語】FWD/AFTの意味と使い方をご覧ください。)

了解です。

といった流れです。
きちんと乗員以外がいなくなったことを確認してから、Security Checkを行いましょう。
もしSecurity Check後に乗員以外の方が入ってきた場合は、いなくなった後に再度Security Checkを行う必要があります。
飛行機が到着し、お客様が全員降機される
↓
地上係員の方から次便のBoarding Timeが伝えられる
↓
CA間でBoarding Timeを情報共有する
↓
機内に乗員しかいなくなったらSecurity Checkを行う
↓
Security Check完了の報告をする
↓
Boardingが始まる
まとめ

今日は、Security Check(セキュリティーチェック)の意味と使い方について学びました。
いかがでしたか?

Security Check後に他の人が入ってきたら、再度Security Checkを行うとは、かなり厳重にチェックしているのですね。

そうですね。
このSecurity Checkという業務は安全に関わる大切な業務ですので、不審物を見逃さないよう厳重にチェックしています。

そして最後に、CAになるには高い教養も必要となります。
高い教養を身につけるためには、色々な方の考えを知ることや幅広い分野の本を読むことが大切です。
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